2019年6月14月にチケット不正転売禁止法が施行されますが、個人的に思っているのが「チケットが安すぎる」のではないかといったことです。
数十万人のファンが2,3万の椅子を取り合うのだから市場原理的に考えてチケットの値段が上がるほうが資本主義的により健全ではないでしょうか。
転売ヤーは悪だがチケットは安すぎ
僕個人の考えとしても転売ヤーは悪であり、不当に値段を吊り上げる行為をしているのは本当のファンがほしいチケットを確保できない障害になっているでしょう。
ですが、いくら人気が出たアーティストのライブでもチケットの値段は大きく変わらず安いからたくさん買いを入れられるし、ほぼ必ず儲かるからダフ屋行為が無くならないのです。
これが「損をするかもしれない」リスクにさらされるならば、簡単に転売ヤーはいなくなり、適正な価格でチケットがほしい人にわたると思います。
法的に問題がなく、ゲットできればほぼ儲かるチケットは転売ヤーから見てもプラチナチケットです。
ただし目指している方向が違いますが。。。
価格決定を市場原理に合わせるべき
今回の法施行でグレーだったものが完全にブラックになりました。
ですが、完全に撲滅するには難しいと思います。
結局は闇取引に一定量が流れるでしょうし、そうなれば摘発は難しくなっていくと思います。
そのようなことにならないようにする一番簡単な方法は価格を適正にすることであり、適正な価格になれば転売ヤーもリスクを負うだけなので勝手に衰退していくでしょう。
一番の問題は市場原理が働かない市場であり、「不当に安価」なチケットであると僕は考えています。
これを適正に直せばアーティスト側にしっかりと対価がわたりますし、ファンもほしいチケットを確保できます。
人気が価格に露骨に表れるといったことがあっても、それが適正評価であれば問題ないのではないでしょうか。
ブラインドオークション
そのようなことを考えてみるとチケットは株取引と似た方法で価格決定するのが一番ではないかと思いつきました。
結局株もチケットも有限な枚数を取引するので、非常に似ているのです。
株では売りたい枚数と買いたい枚数を最初に出して売り買い交えて板寄せして価格が釣り合うところで一日が始まります。
板寄せだけ真似して、不当な吊り上げを防ぐためにブラインドにして1枚○○円といった値段だけ出して、自分が買いたいと意志表示した値段以下であれば枚数が釣り合うところで約定させると転売はほぼ撲滅できるでしょう。
ここからの転売であれば、株式市場のザラバのように積極的に取引を仲介してくれる人がいないので売り先に困りますし、そもそもが市場が決めた「適正価格」です。
そこからさらに高く売るのは至難の業ですし、買い占めたとしてもリスクがでかすぎます。
市場原理で経済的に転売ヤーを締め上げればそんな儲からないことをやる人はいなくなるでしょう。
まとめ
たまたまチケット不正転売禁止法がやっと施行されるといったニュースを見たので数年前から思っていたことを書き連ねてみました。
もともと価格に需要と供給の開きがあるならばビジネスのチャンスです。
転売ヤーがそこに目を付けるのは当たり前で絶対もうかるなら買占めもします。
個人的には市場原理になぜ任せないのか不思議で仕方ないですが、転売ヤーが撲滅されてクリーンな環境になることを期待してウォッチしています。
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