害虫の駆除は嫌な作業で、一撃で仕留めたいものです。
さもなくば、あちこちを動き回り怖い想いをするでしょう。
一撃で瞬間的に仕留める、そんな理想の害虫駆除をかなえてくれるのがパーツクリーナーです。
パーツクリーナー
パーツクリーナーとはよくホームセンターで売られている圧力缶に入ったスプレー状の物であり、その名の通り、主に工業油などを洗い流すために使うものです。
その成分はエタノールとイソヘキサンが主となっており、無色の液体として吹き出し、常温ではすぐに乾燥して何もなくなるような性質を持っています。
油を洗い流して、気化した後の気体は無臭で、人体への害もあまりない優秀な洗浄剤です。
もちろん粘液部などに付着すれば害があるので避けなければなりませんが、短時間であればマスクやゴーグルなしでも使用可能です。
ただし、注意すべきは引火性で、引火点は低いため火気厳禁であることは気を付けておかなくてはなりません。
また、材質によってはプラスチックやゴムを侵し、脆化を招くこともあるので、その点も注意して使用場所は選ばなくてはなりません。
対ゴキブリ戦
パーツクリーナーが害虫駆除に有益な理由は複数あります。
特にゴキブリに対しては他の方法では一撃で仕留めるのが難しいですが、パーツクリーナーであれば、吹きかけた後も暴れるような時間も与えずに駆除できます。
作用機序としては以下の3点です
1.パーツクリーナーの脱脂作用
ゴキブリは体に油をまとっていなくては呼吸もできません。
それに対して強力な脱脂作用のあるパーツクリーナーをかけることで全身から油を根こそぎ奪ってしまいます。
2.気化熱による凍結
いくら生命力の強い生き物とは言えど、かなりの低温には耐えられません。
パーツクリーナーは吹き付けられて常温常圧になった瞬間に気化し、周りからかなりの勢いで熱を奪います。
そこで発生した低温環境はゴキブリに動くことを許しません。
3.溶剤気化による酸欠
酸素を必要とする生物が急に無酸素状態になってしまえば即死します。
パーツクリーナーを吹き付けられた一帯には一瞬で気化した有機溶剤が周りの空気を押しのけて膨張します。
つまりは小さな無酸素空間を作ってしまうのです。
以上の3つの効果によってゴキブリは身動きを取ることもできずに死亡します。
存在を特定して、近づいて吹きかけなくてはならないデメリットはあるものの、殺虫剤などよりも確実にその後の苦労もなく駆除できます。
いないことが一番なのですが、出てくることが予想される場合は一家に一本備えておいても良いと思います。
我が家の状況
ここからは余談ですが、我が家ではゴキブリ以外にもたくさんの虫が出ます。
築60年の古屋で山の中といったこともあり、ゴキブリもチャバネとモリゴキの2種が出ます。
これに対する益虫はアシダカグモとムカデがおり、常にうちの中で戦ってくれています。
それを全く気にすることなく生活しており、僕は虫に対しては無関心で生活しています。
益虫と言っても見た目はグロテスクであり。見る人によっては十分に不快害虫で、駆除対象になってしまうでしょう。
それらの経験から、一番良いのは自然のままに、ありのままを受け入れる生活と思って共存しています。
そうすれば衛生害虫のゴキブリは食べつくされ、不快害虫のアシダカグモたちだけが残ります。
彼らも餌が無くなれば去っていくので、耐性があればほっておくのが一番です。
まとめ
虫に対して強力に効く殺虫剤はパーツクリーナーで、これは物理的に動きを止めて確実に仕留めることのできる必殺の武器です。
ゴキブリが出て困っている場合は1本持っておくことをお勧めします。
ですがくれぐれも火気厳禁で、注意をして使ってください。
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