監督の力量によって作品は良くなったりもしますし、悪くなったりもします。
ですが、そのような軸だけではなく、面白おかしく作ることができる監督もおり、ギャグ的な意味からでも監督の人選は重要になってくるものです。
森脇真琴監督
森脇監督は現在、日本のアニメ業界の中で一番シュールなギャグを狙って作ることができる監督の一人です。
その作風はタイアップ先の企業の商品(キャラクター)に対しても容赦なく、どのようなものであれ、笑いに変えれるならば使っていく強烈な個性が出ています。
また、登場するキャラクターも全員を「ボケ役」にするほどネタの濃度が高いことと加えて、キャラクターへの愛もあふれた、見ていて安心感しかないその作風で、主に女児向け枠でカオスギャグアニメの監督をしています。
最近であれば「プリパラ」シリーズの監督としてアニメの作成をされていましたが、アニメの面白さがあったからこその関連商品の人気であり、アニメ監督という作品制作者のポジションの重要性を再確認させてくれる良い例でしょう。
また、監督に対して自由に作品をいじる権限を与えられたときに光るのがカオスギャグアニメ監督であり。その圧倒的なセンスをいかんなく発揮して面白くできた結果が「プリパラ」の成功だと思います。
作中の特徴的な言葉は監督の発案によるものが多く、そのセンスが世界観に輝きをもたらし、キャラクターに個性を与えます。
そして個性を与えられたキャラクター達を徹底的に面白おかしく描いていく。
これがカオスギャグアニメの素晴らしい姿であり、ギャグアニメ愛好家として好きになってしまうポイントです。
監督実績
おるちゅばんエビちゅ1999年
しょっぱなから超ぶっ飛んでいる作品の監督をされています。
三石琴乃さんがすごい言葉を連発するとってもすさまじい作品です。
おねがいマイメロディシリーズおねがいマイメロディ
2005年 – 2006年
おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜
2006年 – 2007年
おねがいマイメロディ すっきり♪
2007年 – 2008年
おねがい♪マイメロディ きららっ★
2008年 – 2009年、総監督
サンリオの人気キャラクター「マイメロディ」をもとにアニメ化された作品です。
サンリオにも容赦なく、マイメロを視聴者に「白い悪魔」として認識させるほどのギャグ展開の元凶として描いている。
2期の通称「くるシャ」から登場の「ウサミミ仮面」など捧腹絶倒のギャグ展開に磨きがかかりとても素晴らしい出来のカオスギャグアニメと有名な作品
アニメで登場の「クロミ」はアニメ終了後もサンリオの人気キャラクターとなっている。
ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ2010年 – 2011年
探偵オペラ ミルキィホームズシリーズ探偵オペラ ミルキィホームズ
2010年
探偵オペラ ミルキィホームズ サマー・スペシャル
2011年
探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕
2012年
マイメロの流れを汲む作品として圧倒的カオスギャグ展開から熱血ストーリまでこなす良作。
とにかくギャグ展開が徹底されており、キャラクターごとの個性もしっかりと付けられ、持ちネタもつけられて、キャラクターの魅力を全力で押し出した作風。
森脇監督とシリーズ構成で参加したふでやすかずゆき氏は同じくカオスギャグに定評があり、この両名のコンビは個人的カオスギャグアニメ黄金タッグとして刻まれた。
ミルキィホームズの一番の特徴は中割で挟んでくるコマ送りにしないとわからないような一瞬に仕込まれたギャグであり、ネタの見落としがないようにとても神経を使って視聴した。
(反射神経でネタを探す)
ジュエルペット きら☆デコッ!2012年 – 2013年
タカラトミーのアーケードゲーム商品の販促アニメとして展開されていたものの、監督が自由に作品作りをできたためにアニメ由来の人気ワードが多い作品。
とにかくキャラクターをかわいく面白く描くことを徹底されており、登場人物全員が個性的で持ちネタがある。
とにかくネタを挟みまくったその先にあるストーリーもきれいにまとまっており、バランスが非常に良いカオスギャグアニメであり、毎週見れたことは素晴らしい幸福であった。
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森脇監督といえば映画ドラえもん ミニドラSOSが大好きでした
旧ドラ好きが集まる上映会イベントでも毎回流されるほどファンからの評判も高かったですしね
還暦を過ぎているにも関わらずギャグという年代によってツボが違うある意味最先端なジャンルに挑戦し続ける姿勢に敬服しています
僕はミルキィホームズで初めて名前を知りましたがギャグのレベルに度肝を抜かれたいい思い出です。
こんなにキャラを無茶苦茶に扱って、それでいて可愛く描いて面白くって大爆笑!
そこから森脇監督の名前を見ればチェックするようにしています。
ほんとに僕も監督のギャグに対する一貫した姿勢を尊敬するからこそ監督紹介の初めに書いてみました。