世間では最近サイバーセキュリティがらみの人材が不足しているといわれていますが、サイバーセキュリティ担当として会社で仕事をしている人間としてはサイバー人材への給与の方が不足していると考えています。
サイバーセキュリティ人材不足?
この話題を話す前提としてはオリンピックがらみでサイバーセキュリティ人材が足りない!、会社でデータを扱いたいのにデータサイエンティストが足りないと言っている政府のお役人や会社の重役の考えが間違っているのを指摘したいからです。
そもそも求める人材のスキルや需要に対して払うべき給与を払っていないだけなのです。
サイバー人材なんて適切な給与が払われるならばこれからやりたいという人はたくさんいます。
オタクと呼ばれる人たちが増え、ITネイティブな人材がこれからどんどん社会に出てきます。
その人たちが働きたい!と思うだけの夢のある給与を払ってくれる企業があるでしょうか?
内容としては非常に面白い仕事だと思います。
ネットワークの弱点を見つけて社内のシステムをいかに守るか・・・
ある種のタワーディフェンスゲームみたいですよね!
特にオタクならばやる気があれば勝手に勉強してどんどんスキルアップしていくのではないでしょうか!
だが日本は給与が・・・
優秀な人材は国内を出てシリコンバレーに行きますよね~
給与が少ない
問題は簡単で、給与が少ないのです。
やれと言われて求められることに対して予算が少ないということもあります。
やらなければいけないことができないのは非常に苦痛です。
僕はサイバーセキュリティ担当として1企業で、安月給で働いていますが、もはやモチベーションはなくこの文書を書いています。
でも僕は見切りをつけていきたいと考えているので、このような記事の投稿をしています。
社内のシステムは経営層には鉄壁に見えてもその実最終的には絶対に人の目が必要なのです。
システムはログを出して問題があるかも!これは危ない!といったことを伝えてくれますが、これを見る人間が不正を働いてしまえば最大のセキュリティホールを残したままになるのではないでしょうか。
いかにすぐれたシステムを構築したとしても、最終的にはヒトが使うものなので、管理するべき人が不正をしてしまえば全く意味を成しません。
なんでこんなことを書いているかというと案外この点はタブーなのか触れているメディアがないからです。
最終的にはヒト!
これはこれからも当分は変わらないと思います。
特に大企業は嫌われる
サイバーセキュリティにしろデータサイエンティストにしろ、人手不足と叫んでいるのは大企業ばかりです。
ベンチャーにはたくさんそのような人がいますし、採用に苦戦しているようではあるものの、かなりスキルのあるプロ集団が何社もあります。
僕はこのセグメントで株式投資をしているので、いろいろな情報を調べていますが、ベンチャーも決して給与は高くありません。(他の業種から見ると高いが)
せいぜい平均600万円程度の年収です。
それでもこのような環境に籍を置きたがる人がいるのはベンチャーではやりたいことができる、挑戦できる環境が整っているからだと考えています。
投資する側からすると優秀な人材が将来に向けて引っ張って行ってくれる会社の株を買えるのは非常にありがたいです。
つまりは給与でない点で評価するならやりたいことがやれる自由度、これも重要になってくるということであり、上から言われたことしかできない大企業は嫌われるわけです。
まあ僕は600万円ももらえませんしやりたいこともできません。
不満もたまってこうなる人が他の会社にもたくさんいるのではないかと思います。
従業員満足
タダの1サラリーマン個人投資家が書いているこの記事ですが、あながち本質からずれていない自信があります。
人は満足していない環境では抵抗をしたくなるものですから。
いくら言葉にしても伝わらず、不遇な待遇に置かれているならば脱出を考えます。
これがサイバーセキュリティ担当であると・・・。
恐ろしいですよね。
場合によればこれは会社の機密情報も抜き出して外部に流せるといった非常に恐ろしいことにつながります。
まあ僕は自分の不利益にしかならないのでやりませんが、世の経営層には特にサイバーセキュリティ担当には待遇を惜しまないでいてもらいたいものです。
まとめ
サラリーマンは基本雇われているだけで、その会社の奴隷ではありません。
いくらでも不満を持ちますし、不正を行われてしまうこともあるかもしれません。
ですが、原因は当人だけでなくその待遇にある可能性が大きいのではないでしょうか。
サイバーセキュリティやデータサイエンティストも良い待遇であれば自然と寄り付き、働いてくれると思います。